普通の生活
「 大学を卒業したら、
普通に仕事をして、定年退職まで務め、
その間に 家族を持って 家を建て。
いわゆる 『 普通の生活 』というものを、
送っていくことになったのかもしれないですが、
そんな未来は、皆さんの中の ごく一部の人しか歩まない...
いや、歩めないと思います。」
これは、近畿大の卒業式で、
ホリエモンが 卒業生に贈った言葉だ。
では『 普通の生活 』とは何だろう。
小中学校までは、なにも考えないで好きな事を好きなだけし、
流れで高校受験をして、高校に入学。
そして3年間で、夢や やりたい事が見つかるわけでもなく、
進学か 就職かを決める。
わたしの高校では、全体の99%と言っていい程の ほぼ全員が、
大学か 短大、専門学校へと進んだ。
この、進学を決めた99%のうち、
何%の生徒が 目標や夢を持って、自らで考え その道に進んだのだろうか。
かく言うわたしも、
流れで大学受験をして、流れで大学に入学した人の 1人。
その当時のわたしには、
まるでやりたい事がなかった。(笑)
高校受験の時のように、
行きたい学校、進みたい学部、入りたい部活、
学校生活はこう送りたい! などの キラキラしたイメージは一切なく、
行きたい大学もなければ、専攻したいものもない。
何なら、大学に入ってから 4年間で
何をしたいかも分からない...
『 受験生だから 』と言う理由で、
ただ ダラダラと塾に通い、
偏差値のより高い大学に合格するためだけに、
勉強をしていた。
と言うより、
『 偏差値の高い大学に合格すること こそが、その後の人生を豊かにする 』
と教わっていた。(笑)
偏差値の高い大学に入れば、
ブランド大学だから 一流の企業に就職ができる。
一流の企業に入れば安泰。
人生は幸せそのもの。
という考えらしいが、
では、
大学に入ってから4年間で
『 そう甘くはない 』ことに気づいて、自ら動いた人が、
一体何人いただろうか。
いたとしても、一握り。
いや、一摘み 程度なはず。
「 これからは、権威が当たり前ではなく、
当てにならない時代になってくる。」
とホリエモンも言う。
流れで就職をした人。
権威、例えばマスメディアが言うこと。
あるいは 就職して上司の言うことに 従って生きてきた人。
そんなレールの上を走ってきた人達は、
必ず度肝を抜かれることだろう。
友達みんながやっているから わたしも...
上司の意見に従って わたしも...
日本人特有なところはあるかもしれないが、
この様な時代は、
とうに終わりに近づいていると言われている。
インターネットによる、グローバル化が進んだ
これからの時代に 求められるのは、
自分で情報を集め、
自分の頭で考えて、
それを自分の言葉で発信すること。
頭の中を整理して、
『 自分で考える癖 』をつけること。
そうすれば、
『 自分で考えて 判断する力 』もつくし、
何より、
『 自分で判断したことを 行動に移せる 』ようになるはずだ。
わたしは 約3年前から今に至るまで、
2本目のレールの上を走っている。
が、わたしは今、
そこから離脱することを考えている。