レールの上の人生 ④ 【 トンネルの出口が見えたとき 】

 

 

 

 

 

 

 

ここまで、ただ淡々と 過去の自分を振り返ってきたが、

 

やっとここで、 『 今までの 下を向いて歩いてきた自分 』に別れを告げるときが来た。

 

f:id:emmiii8:20160913190436j:image

 

 

 

2014年の、3月。

 

 

春を目の前にして、まだ寒さが厳しかった あの時。

 

 

すっかり学校に行かなくなったわたしは、

 

毎日お昼過ぎから 営業終了時間 までアルバイトをし、

その他の時間を、近くのスタバで

『 夢中になれる事探し ( ただ飲み物を飲みながら、Googleで あれこれ検索していただけ ) 』をしていた。

  

 

大学生という肩書きは持っていたが、

いわゆる 『 フリーター 』というやつだ。

 

 

俗に言う、『 廃人 』。

 

 

でも そのやっていたアルバイトのおかげで、救われたことは間違いない。

 

 

 

毎日、老若男女問わず、たくさんのお客様とお話をするため、

身だしなみや 言葉遣いにも気を使い、

常に笑顔でいるように心がけていた。

 

 

逆に言えば、毎日そうしなければならない環境にいたおかげで、

 

悩んでいる時期も、鬱ぎ込まずに すんだのかもしれない。

 

 

 

その、わたしが 高校卒業してから始めていたのが、

 

【 乗馬クラブ 】でのアルバイト。

 

 

f:id:emmiii8:20160913204938j:image

 

 

!?!?!?

  

 

乗馬クラブで アルバイトなんてあるの!?

そもそも 馬扱えるの!?

 

乗れるの!? 

 

 

😂😂😂 (笑)

 

 

 

実は小学生の頃、

習い事の1つとして、2、3ヶ月だけ 乗馬クラブに通っていたことがあった。

 

 

今だから言えるが、

その頃は あまり面白く感じていなかった... (笑)

 

 

乗馬以外の、6つの習い事は 自分からやりたいと言い出したものだったが、

 

乗馬に関しては、父親の提案があって始めた習い事だったのだ。

 

 

その父親の提案理由も、少し変わっていた。

 

 

当時 反抗期だったわたしは、

物に当たることがすごく多かったようで、( 自分ではあまり覚えていない 😅)

 

毎日のように 家電が壊されていくのに、とうとう我慢ならなくなった父親が、

わたしを乗馬クラブへ連れて行ったのだ。

 

 

「  自分の思うようにならないから、普段 物に当たるんだよな。

じゃあ、馬に乗ってみろ。  言葉の話せない馬に乗って 走れるようになってみろ。

 

言うことを聞いてくれない事だってあるぞ、馬にだって意思があるんだから。  

そんなとき時、どうしたらいいのかを学んでこい。」

 

 

との事だった。

 

 

思うようにならないと、すぐ物に当たっていたわたしを見て、

動物相手なら 当たることが出来ないのを、上手く利用したのだ。 

 

 

おかげで、

割と早い段階で 心穏やかに過ごせるようになった。(笑)

 

 

そして何よりも、乗馬というスポーツがあることを知り、

馬が とても魅力的な動物であることを知った。

 

 

中学、高校とソフトテニス部に所属していたために、乗馬からは遠ざかっていたが、

 

高校卒業のタイミングで、アルバイトという形だが 馬と関わるチャンスが巡ってきた。

 

 

それが、乗馬クラブでのアルバイト。🐴

 

 

仕事内容は至ってシンプルで、

 

お客様のレッスンフォローと、

レッスン前の馬装講習 ( 鞍などの道具を着ける練習 )、

レッスンが終わった馬たちのお手入れ。主に この3つ。

 

 

わたしは ほんとうにこの仕事が大好きだった。

 

 

大好きな馬と、毎日一緒にいられる仕事。

 

なんて幸せなんだろう!と思っていた。

 

 

... と同時に、なぜ今まで気づかなかったのだろう、とも思った。

 

 

まさに灯台下暗し。(笑)

 

 

夢中になれる事を 見つけられた瞬間だった。

 

 

f:id:emmiii8:20160913205103g:image